バフェット銘柄を探せ!

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International Business Machines

会社概要 

コンピュータ関連サービス、コンサルティング, ソフトウェア製造販売などを手掛ける多国籍企業。証券コードはIBM。1911年に3社が合併して創設されたThe Computing-Tabulating-Recording Companyとして創業。1924年に現在の社名International Business Machines(IBM)に改称された。本社は米国ニューヨーク州アーモンク。創業初期は伝票印刷機、回転式カード印刷機、穿孔機、信号制御システムなどを開発していた。その後、数々の有名パソコンの開発通じて、世界的な大企業としての地位を確立した。現在も人工知能ワトソンなど先進的なIT技術開発で世界をリードする企業の一つ。

 

IBM100年歴史は知るには、こちらのビデオをご覧ください。
http://www-03.ibm.com/ibm/history/ibm100/jp/ja/films/

 

企業哲学

"By smarter, we mean the world is becoming."

会社ホームページ

http://www.ibm.com/en-us/homepage-d.html 

IR情報サイト

http://www.ibm.com/investor/?lnk=fab 

バフェット分析

 

消費者独占力を有しているか?
YES。IBMが長年をかけて培ったそのブランド力は非常に高い。IT関連ビジネスの老舗としての地位を確立している。

 

事業内容を容易に理解できるか?
NO。IBMの事業内容で世間一般に受け入れられていたイメージはThinkpadといったビジネスパソコンの製造・販売事業やサーバー事業、プログラム開発事業だったと思います。しかしながら、時代の変遷とともにコモディティ型の製品となってしまったという事で、IBMはパソコン・サーバー事業をLenovo社へ売却しています。現在の事業内容はアドバンス情報プロセス技術、コミュニケーションシステム・サービス、およびプログラムのサプライヤーであると記載されています。質問である”事業内容を容易に理解できるか”と言われると、ITを専門職とする方以外には疑問マークが付いてしまうのではないでしょうか。

 

サービス・製品が20年後も価値のあるものであるか?
NO。発展著しいIT関連事業であることから、20年後に現在の製品やサービスの価値がある可能性は極めて低いと思われます。

 

棚卸資産推移:急激な増減があるのは、注意!

棚卸資産推移:年度毎に大きな変動はなく、ゆっくりとした下降傾向にあります。
IBM,buffett,stock

 

コングロマットであるか?その理由は?

IT関連事業に特化しています。
Global Technology Services (38%)、 Global Business Services(18%)、 Systems and Technology (10%)、 Software (32%)

 

EPSは過去10年間安定的に成長しているか?

EPSマイナス成長回数:1回
年平均成長率:12.2%
年平均成長率(過去5年): 9.3%

安定して成長していると言えます。
詳細はいつものレポートで確認できます。
https://www.dropbox.com/s/qesp24iiwkhnwim/IBM_report_20150813.pdf?dl=0

売上高、当期純利益、また売上高利益率をチェックし、さらに純利益の上昇を確認!
ここでは税引後の当期純利益を利用していますので、平均約10%を一つの目安にしています。人によって考えは違うと思いますが、20%以上ならExcellent, 20〜10%ならGoodってところでしょうか?

IBM,buffett,stock
売上高利益率(2014年):17.0%
売上高利益率(10年平均):13.0%
過去10年は9-17%で推移しており、年々売上高利益率は向上しています。
一方で、多くのアナリストが指摘するように売上高と当期純利益は低下傾向にあります。

 

ROEは過去10年間高い水準を保っているか?

ROE: 64.2%
ROA: 11.2%

一貫して安定して高い収益性を維持しています。特にROEは非常に高い水準にあります。

ここでは税引後の当期純利益を利用していますので少し低めに出ます。本来のメアリーバフェットの「麗しのバフェット銘柄 」に示された基準は税引前利益ベースでROE15%、ROA12%以上が一つの目安となっています。日本株に直接適用すると殆ど銘柄が弾かれてしまいますので、私の日本株基準はROE10%、ROA%5%以上としています。

 

強固な財務基盤を有しているか?

長期負債/当期純利益 = 2.1
負債比率(D/E Ratio) = 8.8

長期負債/当期純利益比率の基準値は、3.0以下であることです。

IBM,buffett,stock
安定して3.0以下を保っています。10年平均値2.5です。

負債比率の基準は、0.8以下を下回っていることです。

IBM,buffett,stock
D/Eレシオは8.8と非常に高いです。10年平均値は4.5。推移は2.2〜8.8範囲です。メアリー・バフェットの書籍中で記載している基準値は0.8以下となっています。この数値は少し厳しめな設定と考えても、一般的な基準とされるD/Eレシオは1.0ですので、IBMの8.8という数字は高すぎると言えます。

 

現金、現金同等物も確認しよう!

IBM,buffett,stock
推移はレンジの範囲内ですが、近年は低下傾向にあるとも受け取れます。

 

自社株買いに積極的か?

2014年発行株式枚数:2,215,209,574 shares
2005年発行株式枚数:1,962,687,087 shares
増発行株式枚数 = 252,522,487

 

2014年金庫株式枚数:1,224,685,815 shares
2005年金庫株式枚数:317,094,633 shares
増金庫株式枚数 = 907,591,182

 

増発行株式枚数 − 増金庫株式枚数 = −655,068,695

今期発行株式枚数−10年前の発行株式枚数 <0であるか?

ご存知通り、IBMは積極的に自社株買いを行っています。

 

価格上昇はインフレ率を上回っているか?

現在多くの商品はBtoBの商売ですし、IT関連技術は時代時代でその価値が変化しますので、価格上昇とインフレ率で比較できないと思われます。

その企業株価は、市場や経営上の一時的な問題の為に下落しているか?
現在の株価が一時的な問題であるかの判断は非常に難しいところです。

確かに売上高利益率からは年々収益性改善している言えます。現在のPERは10.0、PEG5は0.81、PEG10は1.08ですので、株価は割安水準といえます。IT業界の名門が次なる成長の為に、経営改革を実施している考えれば、現在は一時的な落ち込みであり、絶好の投資機会だと考えられます。

 

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ社が近ごろ積極的にIBM株を取得しているのは、こちらの考えに立っているからだと思われます。また、ウォーレン・バフェット研究家として著名な東条雅彦さんも同じスタンスに立って、IBMへの積極投資を行っています。詳しくは、東条さんのブログ”ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資”もしくは最近出版された”バフェット流投資会社で富を築く資産防衛の真実”をご覧ください。IBMだけに絞って集中投資するという男気溢れる投資スタイルは必見です!

 

 

一方で業績判断をする際の源泉とも言える売上高や当期純利益といった数字が低下傾向にあることも事実です。そのことからIBMが単に凋落傾向にあるとも考えられます。その為に、S&P500の多くの銘柄が高値を追う展開である現在相場にあって、IBMの株価は伸び悩み、もしろ低下傾向にあります。批判的な側面からIBMを分析した結果を知りたいなら、ロバート・クリンジリーのこちらの書籍”倒れゆく巨象――IBMはなぜ凋落したのか”を一読されるといいかも知れません。

 

 

今期利益利回り、予想EPS成長率、国債利回りを比較すると?

今期益利回り: 10.0%
予想EPS:17.49 $/share
予想EPS成長率: 12.2%
10年国債利回り:1.5〜3%

 

過去10年のROEベースの予想成長率を用いた期待利益率は?

現在の株価:156.11ドル
10年後予想株価: 11921ドル
期待収益率: 54.9%

 

過去10年のEPS成長率ベースの期待利益率は?

10年後予想株価: 464.9ドル
期待収益率: 13.0%

 

ROE、EPSをベースとした計算結果ではIBMは非常に魅力的な銘柄と言えます。ただ、注意しなければならない点がいくつかあります。まず、メアリー・バフェットが提唱しているこのROEベース計算を行う前提として存在しているのは、純資産の成長率が一定であるということです。過去10年間のIBMの株主資本推移をご覧頂ければ、明らかにこの前提が成り立っていないことがわかります。一方、EPS推移にはきれいな直線性が確認できますので、現実的はEPSベースの計算結果の方が妥当であると思われます。では、EPSベースの計算のみで投資判断は可能でしょうか?実は、こちらにも不確定要素が含まれています。IBMの売上高、当期純利益が下降傾向にあることは上述した通りです。そんな状況下であってもEPSが順調に成長してきたのは、EPSの計算方法の分母部分あたる株式数を近年の自社株買いにより小さくしてきた効果によるものです。すなわち、利益が回復基調にならない限り、利益余剰金を使って自社株買いを継続しなければ、EPS成長率一定という計算の前提を維持する事はできません。有り余るキャッシュがあれば別ですが、D/Eレシオは8.8ということで財務の健全性に関してIBMは不安要素を含んでいますので、このままEPSを想定通りに成長できるかという点には疑問符が残ってしまいます。

 

現在PERは10.0ですので、今後業績が回復傾向に入るならば、かなり割安な水準にあると言えますが、一方でこのまま凋落傾向が続いてしまうというリスクも十分考えれると思われます。バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムは次のような格言を残しています。

 

”Operations for profit should be based not on optimism but on arithmetic”

 

今回の分析結果は、算術で裏付けをとったとは正直自信は持てません。

 

〈ここで利用している分析法の注意点について〉
短期間で競争優位性が変化しやすく、ROEおよびEPS成長率が一定という前提条件がブレやすいハイテク株へ現在行っている分析法を用いた場合、その予測値は残念ながら信頼性が低くなってしまうと考えられます。DCF法は、割引率を設定するに当たり、”時制が不一致であること”と”割引率の変動に対応できない”というデメリットを抱えています。

 

DCF法やファイナンスなどを詳しく学びたい方には、
N's Sprit投資額&経営学研究所というサイトがおススメです!

 

 

 

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