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National Oilwell Varco

会社概要 

National Oilwell Varcoは原油、天然ガスの掘削や生産で使用される部品や製品の設計、修理、メンテナンスに加え、サプライチェーン統合のサービスなど採掘メーカーをサポートする業務を世界6大陸1200ヶ所以上の施設で提供している多国籍企業です。証券コードはNOV。本社は、アメリカのテキサス州ヒューストン市グレーター・シャープスタウンにあります。前身はポンプとデリック(油井やぐら) を製造・販売していたOilwell Supply(1862年創業)とNational Supply(1893年創業)、Varco(1908年創業)です。これら3社がUnited State SteelやArmco Steel, IRI international Corpと合併・買収を経て、2005年にNational OilwellとVarcoが合併し誕生したのが現在のNational Oilwell Varcoです。Oilwell Supplyを原点と考えるならば、150年以上の歴史をもつ老舗となります。

 

会社ホームページ

http://www.nov.com/ 

IR情報サイト

http://investors.nov.com/phoenix.zhtml?c=97690&p=irol-irhome

バフェット分析

 

消費者独占力を有しているか?
YES。原油や天然ガス掘削をサポートする事業は私たち一般人にはあまり馴染みがない内容ですが、。引火性物質である原油や天然ガスの開発に高い技術力が必要となるのは容易に想像つきます。現場で使用される機器や部品には、National Oilwell Varcoのような長年にわたり採掘メーカーと一緒に発展してきた老舗の技術が重要となっているはずです。

 

ブラックゴールドと呼ばれるほど、利益を生み出す原油ですが、現場作業員はいつ火災や爆発が引き起きるかわからない危険な現場での作業が要求されています。史上最悪油田事故として有名な「パイパー・アルファ爆発火災」は、作業員229人うちの約70%にあたる167人が死亡するという悲惨なものでした。大きな事故を起こしてしまえば、それまでの投資が回収できない上に遺族への補償金など大きな負債を抱えることになります。

 

また資源掘削メーカーにとっては環境へ配慮も非常に重要な課題です。記憶に新しいところでは、2010年4月にBP社の石油プラットフォーム「ディープウォーター・ホライズン」で起きたメキシコ湾原油流出事故が思い出されます。この事故では約490万バレルもの原油が流出し、周辺地域の自然環境に多大な影響を与えました。BP社では賠償金や原油回収費、生態系回復などに計500億ドル以上の資金を費やすことなったと言われています。

 

この二つの事件は、ヒューマンエラーが引き起こしたものと言われています。そうなると使用される装置や機器にはかなり高い品質と信頼感が求められいるはずです。そのため、この特有なビジネスへの新規参入障壁は高くなると思われますので、National Oilwell Varcoなどの消費者独占力も比例して大きくなるのではないでしょうか。

 

事業内容を容易に理解できるか?
YES。直接資源採掘や販売は行いませんが、メーカーが使用するリグや器具や機械の設計、その整備などの業務をサポートする事業を行っています。

 

サービス・製品が20年後も価値のあるものであるか?
YES。(日本海洋掘削株式会社のHPによると)、National Oilwell Varcoの主力製品の一つである掘削リグの設計寿命は、一般的に20〜30年だそうです。しかし、延命対策工事や性能面でのアップグレード工事により、実際には40年以上の操業を続けているリグも存在しているそうです。当然ながら、その間の修理やメンテナンスサービスはその期間中ずっと行われています。つまり、少なくとも20年はその製品やサービス価値が継続していることになります。

 

原油の掘削状況を示す指標として、よく利用されるのは米エネルギー情報局(EIA)石油在庫統計とベーカーヒューズ社が公表するリグ稼働数ですよね。ところで、よく耳にするこのリグってどんなものだろう?って思ったことはありませんか。興味のある方は国際石油開発帝石株式会社のHPに詳しい説明がありますので、参考にしてはいかがでしょう。

 

棚卸資産推移:急激な増減があるのは、注意!

棚卸資産推移:2011年から2012年にかけて急激な増加見られますが、以降は安定した水準を維持しています。
National_Oilwell_Varco,buffett,stock

 

コングロマットであるか?その理由は?

石油関連が専業ですが、大まかに3事業に運営しています。
NOV Rig System (46%)、 NOV Wellbore Technologies(27%)、 NOV completion & Production Solutions (21%)、Others(6%)

2014年のアニュアルリポートによると売上構成は以下のようになっています。

売上高(in millions) 2014年 構成比 2013年 2012年
Rig System $9,848 45.9% $8,450 $7,077
Wellbore Tech. $5,722 26.7% $5,211 $5,184

Completion &
Production solutions

$4,645 21.7% $4,309 $3,994
Others $1,225 5.7% $1,251 $939
Total Revenue $21,440 100% $19,221 $17,194

 

EPSは過去10年間安定的に成長しているか?

EPSマイナス成長回数:2回
年平均成長率:24.8%
年平均成長率(過去5年): 10.7%

比較的安定して成長していると言えます。
詳細はいつものレポートで確認できます。
https://www.dropbox.com/s/at5adc2gdzx05k1/National_Oilwell_Varco_report20150823.pdf?dl=0

 

売上高、当期純利益、また売上高利益率をチェックし、さらに純利益の上昇を確認!
ここでは税引後の当期純利益を利用していますので、平均約10%を一つの目安にしています。人によって考えは違うと思いますが、20%以上ならExcellent, 20〜10%ならGoodってところでしょうか?

National_Oilwell_Varco,buffett,stock

 

売上高利益率(2014年):11.7%
売上高利益率(10年平均):11.5%
過去10年は5-15%で推移しており、過去5年間は12%〜15%ほどで安定しています。

 

売上高、当期純利益とも2014年12月末時点までは順調に上昇しています。

ROEは過去10年間高い水準を保っているか?

ROE: 13.5%
ROA: 8.1%

比較的高い収益性を維持しています。
えっそうなの?って思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに一見、メアリー・バフェットが基準として用いているROE15%とROA12%以上を下回っているように見えます。しかし、この基準は税引前利益をベース設定されたものであるため、このサイトで用いている当期純利益の数字をアメリカテキサス州実効税率は40%(連邦31.91%+州8.14%)を用いて補正すると、National Oilwell VarcoのROEは22.5%、ROAは13.5%とちゃんと基準を満たしていることがわかります。

ここでは税引後の当期純利益を利用していますので少し低めに出ます。本来のメアリーバフェットの「麗しのバフェット銘柄 」に示された基準は税引前利益ベースでROE15%、ROA12%以上が一つの目安となっています。日本株に直接適用すると殆ど銘柄が弾かれてしまいますので、私の日本株基準はROE10%、ROA%5%以上としています。

 

強固な財務基盤を有しているか?

長期負債/当期純利益 = 2.2
負債比率(D/E Ratio) = 0.62

長期負債/当期純利益比率の基準値は、3.0以下であることです。

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2006年以降は安定して3.0以下を保っています。10年平均値2.29です。

負債比率の基準は、0.8以下を下回っていることです。

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2005年以降は安定して基準となる0.8以下を満たしています。10年平均値は0.64。推移は0.45〜1.01範囲です。

 

現金、現金同等物も確認しよう!

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現金は安定した水準を保っていると思われます。

 

総じてNational Oilwell Varcoの財務状況は良好な水準にあることが確認できます。

自社株買いに積極的か?

2014年発行株式枚数:418,977,608 shares
2005年発行株式枚数:174,362,488 shares

 

2007年10月(1→2)、2014年06月(1000→1109)に株式分割を実施しています。 これらを踏まえると本来の発行株式枚数は386,735,998 sharesと同等なるべきですが、実際には32,241,610分が増加されいることがわかります。

 

ただ、National Oilwell Varcoは自社株買いをしないわけではありません。2014年には11,630,049sharesの自社株買いを実施しています。

今期発行株式枚数−10年前の発行株式枚数 <0であるか?

 

価格上昇はインフレ率を上回っているか?

残念ですが、価格がインフレ率を上回っているかは確認できませんでした。

その企業株価は、市場や経営上の一時的な問題の為に下落しているか?
現在の株価が下降しているのは、原油価格が下がっているためです。石油関連事業が大半ですので、その影響を強く受けています。具体的には2014年06月には1バレル105ドル付近で取引されていた原油が、現在は約40ドルまで低下しています。アメリカ以外の経済が低調あることや、リーマンショック後の世界経済の牽引役を担ってきた中国の経済成長が鈍化してきたこと、さらにはシェール革命により原油採掘量が増え、供給過剰状態になっていることがその原因と言われています。

では、原油価格低下の影響をもろに受けているNational Oilwell Varcoの株価低迷は一時的なものでしょうか?
あくまで個人的な意見ですが、私はあくまで一時的なものだと思っています。シェール革命や代替エネルギー技術は進んでいますが、石油需要がなくなるほとではないと思います。現在は一時的な需要低迷状態ですが、中国の他にもインドや東南アジア、アフリカといった新興国の成長を考えれば、益々需要は伸びてくるはずです。しかも現在のPERはなんと”6.4”、PEG5が0.6、PEG10が0.3と極めて割安な状態にあると思います。

今期利益利回り、予想EPS成長率、国債利回りを比較すると?

今期益利回り: (15.7%)
予想EPS:2.97 $/share
予想EPS成長率: -49.2%
10年国債利回り:1.5〜3%

現在、原油価格は低迷していますので、来年のEPS成長はマイナスになると予想されています。

過去10年のROEベースの予想成長率を用いた期待利益率は?

現在の株価:37.22ドル
10年後予想株価: 354.9ドル
期待収益率: 25.9%

 

過去10年のEPS成長率ベースの期待利益率は?

10年後予想株価: 267.4ドル
期待収益率: 23.11%

ROEおよびEPSベースでの計算結果ですは、かなり良好な数値が確認できました。さらに原油価格低下に伴って現在の株価水準はPER6.4とかなり割安です。一部では原油価格は1バレル20ドルまで低下するといった予想をする方もいますが、たとえ一時的に原油価格がその水準まで陥り、株価がさらに低迷したとしても、財務面で安心感のあるNational Oilwell Varcoが倒産することはないでしょう。短期的には魅力のない銘柄ですが、このサイトでは10年後を考えた長期的投資を前提としています。すぐには戻らないかもしれない原油価格も10年間のうちには回復しますので、かなり魅力のある銘柄だと思っています。ということで、私はNational Oilwell Varcoへの投資を現在どんどん増やしています!

 

 

 

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